【電力制度チャンネル】第１９回：「同時市場の在り方等に関する検討会」中間取りまとめ③（時間前市場の設計、調整力の取扱い）

2025-03-02

概要

現在の電力制度の元では、電力の効率的・安定的な調達において、卸電力市場や需給調整市場の取引の最適化に係る課題、一般送配電事業者（以下「TSO」という。）における需給運用上の課題、発電事業者の電源運用や小売電気事業者の電気の調達における課題など、様々な課題が顕在化しています。

これらの課題解決に向け、以下の部会等で検討が行われ、供給力（kWh）と調整力（ΔkW）を同時に約定させる仕組みの市場について、具体的な提言がなされました。
　・「卸電力市場、需給調整市場及び需給運用の在り方勉強会」（2021/12/28～2022/6/20）
　・「あるべき卸電力市場、需給調整市場及び需給運用の実現に向けた実務検討作業部会」（2022/7/29～2023/4/25）

これを受け「同時市場の在り方等に関する検討会」が設置され、2023/8/3～2024/9/25に渡って、同時市場の仕組みの具体化と費用便益分析の実施・評価を主な目的とした12回の検討会が開催されました。2024年11月8日には、検討会の『中間取りまとめ』が公表されています。

この動画では、複数回にわたり、「中間取りまとめ」の概要をまとめた第12回同時市場の在り方等に関する検討会＜資料3＞『本検討会の中間取りまとめ（案）について』を中心に、同時市場の検討状況について解説していきたいと思います。

今回は、「第四章時間前市場の設計、調整力の取扱い」について見ていきます。

※本記事の情報は投稿した時点のものであり、視聴されている時点で変更されている場合がございます。また、解説には個人の見解が含まれておりますので、あらかじめご承知おきください。

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DENLOG

同時市場に関しては、検討会等の資料を見ても、複雑な約定ロジック等、難しい議論が多いこともあり、私自身の理解も追いついておりません。
ただ今回の「同時市場の在り方等に関する検討会」中間取りまとめについては、これまでの検討会における検討結果をわかりやすく整理いただいており、それでも難解な部分が多々ありますが、同時市場の概要を理解するには、とても役立つ資料だと思います。
同時市場は、将来的に導入される可能性の高い制度だと思いますので、これを機会に、一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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